Windowsの音楽プレイヤーを探してみた

Windowsの音楽プレイヤーをいくつか試した際の自分メモを記事にしてみる。

記事に至る背景

メインマシンはLinuxなのですが、Windowsで10年ほどClementineという音楽プレイヤーを使用しています。4年ほど更新もないので、代替を探してみるかというのが発端です。

clementine

現状満足できているので、アップデートがなくても問題はないのですけどね。下に落ちてこないだけで、開発も継続されているようです。

求める機能

  • オープンソース
  • Last.fm Scrobbler
  • IDタグ管理
  • 軽量
  • カスタマイズ性
  • ポータブル版

以下、Foobar2000やWinampといったメジャーどころは省き、ややマイナーなものを実際にインストールして機能面を調べてみました。ちなみにOSは8.1です。

DeaDBeeF

簡易な再生とプレイリストを重点に置いたプレイヤー。主要なコーデックやタグはサポートしていて、カスタマイズ性能やUIはfoobar2000に似ている。元は2009年にLinux用で開発が始まったものです。

DeaDBeeF

  • プラグインによりLast.fm Scrobbler可能
  • ギャップレス再生可能(曲と曲の合間をカット)
  • イコライザ完備
  • UIカスタマイズ可能
  • プラグイン機能
  • Unicodeサポート
  • 軽量
  • トラックやアルバム単位で選択できるシャッフルやリピート機能
  • IDタグの読み書きが得意。カスタムフィールドもサポートするタグエディター完備
  • コンバータが備わっており、ファイル形式の変換も可能
  • ポータブル版あり
  • 日本語対応
  • Win/Mac/Linuxサポート

全体ライブラリという概念を持たない。1タブが1プレイリストであり、そこに曲を追加したりフォルダを丸ごと割り当てたりします。一応、音楽フォルダ(ルート)を丸ごとプレイリストに割り当てれば、全体ライブラリの代わりにはなる。

どっしりとした母艦というよりは軽量で小回りの利くプレイヤーです。しかし、プラグインで機能を追加していけば、メインでも十分使えるレベルになります。例えば、File Browserというプラグインを追加すればジャケット表示が可能ですし、ウィジェット追加やUIを変更するプラグインもいくつかあります。

Quod Libet

正規表現で曲の検索ができる点が特徴。検索・抽出が優れていて、表示できるテキスト情報(リリース年や時間など)も多い。Pythonで作成されている。

quod-libet

  • Unicodeサポート
  • タグ編集可能
  • 曲の検索が高機能
  • リプレイゲイン(音量均一機能)
  • プラグインによりLast.fm Scrobbler可能
  • Podcast・インターネットラジオのサポート
  • シャッフル機能
  • トラック単位とアルバム単位での再生を選択可能
  • 歌詞や曲の評価のDL機能
  • 省スペース用の縮小版UIモード搭載
  • スキャンするディレクトリを複数指定可能
  • 重複している曲のスキャン
  • 曲単位のレーティング指定などが可
  • MusicBrainzやCDDBを使用して自動でタグ付け
  • ポータブル版あり
  • 日本語対応
  • Win/Mac/Linuxサポート

ライブラリは様々な表示方法ができて便利。「プレイリスト単位」・アートワークの「グリッド表示」・「フォルダ単位」・「インターネットラジオ」のみ表示など。

ライブラリ操作

残念なのは、アートワークのグリッド表示を指定した場合、ファイル数が多いとアプリケーションが非情に重くなる点。約10000曲(75GB)で試してみたところ、UIが操作できないレベルになってしまった。この場合、メモリもClementineの3倍近く食っているのも確認できた。

同じアートワーク表示でも、「カバーグリッド」ではなく「アルバムリスト」だと重くならないので、ここら辺は環境にもよるのかもしれません。

Audacious

ミニマムなアプローチをしたプレイヤー。追加機能はプラグインで補えるようになっている。

audacious

  • イコライザー・エフェクター対応
  • 多くのコーデックに対応
  • プレイリストベースのプレイヤー
  • Winampスキンでスキンを変更可能
  • プラグインを使えば歌詞を取得可能
  • 日本語対応
  • ファイルだけでなく、CD再生可能
  • プラグインによりLast.fm Scrobbler可能
  • ポータブル版あり
  • 軽量で低スペックPCでも問題なく動作
  • Win/Mac/Linuxサポート

DeaDBeeFと同じプレイリストベースのプレイヤー。機能面もDeaDBeefと概ね同じだが、タグ編集の機能はない。開発が積極的に行われており、海外では評判が高い。

Strawberry

Clementineのフォーク。以下の機能も元々Clementineに備わっているもの。

https://the2g.com/wp-content/uploads/2020/01/strawberry.jpg

  • 多くのコーデックに対応
  • ファイルだけでなく、CDからの再生も可能
  • 通知機能
  • 複数のプレイリスト作成が可能
  • IDタグの編集可能
  • MusicBrainzからタグの自動取得可能
  • アルバムカバー管理機能
  • デフォルトでLast.fmに対応(その他多くのWebサービスと結合)
  • 歌詞の取得可能
  • イコライザー・アナライザーの対応
  • モバイルプレイヤーへ音楽転送可能
  • 古き良きUI

Clementineを使用している人なら問題なく移行できる。一部UIが最適化されているが、現行だとClementineより安定性は低く、起動なども少しもたつく印象を受けた。

今回紹介しているものの中では唯一、ポータルブル版が存在しない。

Dopamine v2

モダンなUIとソートに優れたプレイヤー。最近Version 2になり日本語に対応した。

https://the2g.com/wp-content/uploads/2020/01/dopamine.jpg

  • フラットデザインなモダンUI
  • イコライザ搭載
  • 基本的なIDタグ編集可能・カバーアートも取得可能
  • 曲単位のレーティング付け可能
  • Last.fm Scrobblerが組み込まれている
  • 多くのファイル形式に対応
  • マルチプレイリストやプレイリストのインポートが可能
  • 縮小版プレイヤーの切り替えが可能
  • Windwosネイティブな通知機能
  • シャッフル機能
  • 歌詞表示や歌詞検索(Webブラウザを使用)
  • 頻繁に更新されているため、将来性がある
  • 日本語対応
  • ポータブル版あり
  • Windowsのみ対応

イマドキっぽい見栄えだけが取り柄と言うわけではなく、曲のサーチやソートも優れている。グローバルタブに「アーティスト」、「ジャンル」、「アルバム」、「曲」、「プレイリスト」、「フォルダ」があり、1クリックでメディアライブラリ全体を切り替えられる。更にそこから、名前、追加した日付、リリース日、ジャンルなどでソートが可能。

悩ましいのはメモリ消費で、起動していると昨今のWebブラウザのように肥大化していく。操作自体が重くなるということはないが、メモリ消費を抑えたい人には向かないタイプ。

おわりに

軽量さ・メモリ消費量は、DeaDBeefとAudaciousが優秀でした。曲の管理やサーチ面はQuod LibetとDopamineが素晴らしいですが、反してメモリ消費が大きい。

前者と後者の中間に位置するのが、Strawberryといった感じでしょうか。